アサヒ飲料は、ロナルド・メイス博士の「ユニバーサルデザイン」の考え方に賛同し、
下記のポリシーで、パッケージと表示の改良に取り組んでいます。
より多くの人に、使いやすい。
直感的に理解できる。
ミスが危険につながらない。
体に負担が少ない。
アサヒ飲料では、文字と背景色のコントラストや、文字のサイズなどについて、独自の基準で、製品の表示の見易さのチェックを行っています。
重要な表示の文字と背景の色には、十分なカラーコントラストを保つよう、また、色覚多様性[1(P)型、2(D)型、3(T)型]に配慮したチェックを行っています。
下図は、黒文字と背景色の組み合わせの、当社基準例です(使用可:○ 使用不可:×)
たとえば、黒文字×赤背景は、色覚多様性1(P)型でカラーコントラストが低く、読みにくくなることから、「使用不可」(×)としています。
▼黒文字と背景色の組み合わせ例
(○使用可 ×使用不可)
色覚多様性
シミュレーション[1(P)型]
色覚多様性
シミュレーション [2(D)型]
色覚多様性
シミュレーション [3(T)型]
▼改良例:薄色の「果汁30%」が読みやすいよう、背景色を濃く改良しました。
改良前デザイン案
色覚多様性
シミュレーション [2(D)型]
改良後デザイン
色覚多様性
シミュレーション [2(D)型]
製品表示の文字サイズについても以前より大きくし、目の弱い方にも読みやすい表示を心がけています。
PETボトルは、エコロジーの見地から容器の軽量化(使用樹脂量の低減化)が社会的に求められる一方で、もちやすさが必要です。2つの課題を両立するため、形状で強度をアップするなど、さまざまな工夫を凝らしています。また、女性や子供にも持ちやすいサイズや形状の確認なども行っています。
▲ 指先に触圧センサーを設置し、ボトルを持った際の指先にかかる荷重を測定
持ち手穴の形状を変更することで、段ボールの切断面が手指に直接当たりにくい、持ちあげたときに手が痛くない段ボール箱へと、改良しました。
カートンの全体図
持ち手穴形状 改良前(例)
持ち手穴形状 改良後(例)
シニアやお子様をふくめ手の力が弱い方から、ネイルなどをいためたくない女性の方まで、より多くの方に使いやすい容器をめざしています。
ラベルが剥がしづらくなりがちな一部の製品で、補助ミシン目を加え、剥がしやすくしました。
タブの形を立体的に加工することで、指がかかりやすくなりました。